野見山暁治アトリエ記

野見山さんのアトリエの大掃除に行った時、ホコリにまみれた汚ない木炭紙の束が丸められていた。野見山さんが「この木炭紙はもう使えないねぇ」と杏美画廊の社長に言った。社長の信藤さんが「おい!奥村〜お前に木炭紙やるぞ〜何か描けや!」その日汚ない木炭紙を担いで家に戻る。家で木炭紙をひろげ…驚いた。野見山さんのパリ時代の絵が描いてある。30枚くらいあった。次の日その絵は野見山さんに返した。ん〜俺バカ正直者や!知らん顔していれば、今ごろ、大金に替えられたのに、もったいない事したね〜